脇の毛穴から薩摩芋

主に映像編集技術向上のための何か

【DaVinci Resolve】xmlで読み込んだクリップとオフラインのフレームを合わせる

 

 

Premiere、Avid、FinalCutで編集したものをDaVinci Resolveでグレーディング...

というのはよくあるフローだが、

ここで出てくる悩みとしてこういうのがある。

 

速度変更したクリップがResolveで見るとずれてる...

 

 

問題を再現

PremiereとResolveを使って問題を再現してみる。

 

左から速度を、[100%],[200%],[2000%],[カーブで調整したもの]に変更

f:id:nodoame_troche:20200508145412p:plain

これでxmlを書き出し、Resolveで読み込む。

f:id:nodoame_troche:20200508145751p:plain

一見ちゃんと再現できているようだがよく見ると...

 

%の値が違う..

f:id:nodoame_troche:20200508145940p:plain f:id:nodoame_troche:20200508150012p:plain

ちなみにカーブの様子はこんな感じ。

f:id:nodoame_troche:20200508150117p:plain

 

オフラインクリップを別トラックに重ねて描画モードを[Difference]にして確認すると...

f:id:nodoame_troche:20200508150201p:plain

フレームがずれているのでこんな感じに見える。

f:id:nodoame_troche:20200508151309p:plain

[100%]は問題ないが、

[200%],[2000%],[カーブで調整したもの]はとにかくずれまくっているようだ。

 

 

ざっくりオフラインとフレームを合わせてみる

まずは%の値をPremiereで設定した数値に戻してみる。

f:id:nodoame_troche:20200508153208p:plain

速度を200%の整数にして、
トリムモードで数フレ動かすとぴったり合うようになりました。

 

 

2000%のクリップも同様にして

オフラインを再現することができました。

 

問題はカーブの場合です。。

 

 

ぴったりフレームを合わせる方法

そこで最終的に筆者が行き着いた方法が

リタイムカーブを使って フレームを合わせていく方法である。

リタイムスピードというカーブエディタもあるがこれは使わない。

 

premiereで設定したキーフレームと見比べながら

リタイムカーブ上にキーフレームを打ち込んでいく。

 調整幅が大きくて1fの調整が難しい場合は、

四隅にあるタイムコードにカーソルを合わせドラッグすると

カーブの表示幅を拡大縮小できる。

これで1f単位の調整ができます。

f:id:nodoame_troche:20200508161619p:plain


最終的にこうなりました。(苦笑)

これでぴったりオフライン再現できました。

f:id:nodoame_troche:20200508161559p:plain

 

 

え、そもそもResolveで厳密にフレーム合わせる必要ない?

・・・。

ごもっともです。

 Resolveからはオリジナルの解像度&サイズで書き出して、

オンライン編集でフレームを合わせる場合が多いですよね。

やってみて思ったけど

めちゃくちゃ大変だしもうやりたくない。

f:id:nodoame_troche:20200508161855g:plain

 

 

 

ただ小規模のプロジェクトだったり、個人での映像制作において

Resolveでカラー作ってそのまま書き出すパターンも稀にあるのかなーとも思います。

 

様々な作業環境・納品形態が生まれている昨今、

柔軟に対応できるように

痒い所に手が届くような知識を持っておく必要がありそうです。

 

(使用ソフト)

Adobe Premiere Pro 2019

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